「事業再生と債権管理」という業界誌に、令和2年の不動産競売に関するデータがのっていました。
令和2年は新型コロナウイルスの影響もあって競売を新たに受け付けた件数は全国で1万7705件で、令和元年の2万1204件より減少しています。
しかし、不動産競売物件の売却率は全国で79.2%と令和元年の78.5%より増加しており、買値も売却基準価格の145.4%と低くありません。
申立てから終局までの期間は全国平均9.4ヶ月となっており、例年より1ヶ月弱長い程度にとどまっています。
不動産競売は、債務整理の依頼者ならいつまでに自宅を出ていかなければならないかや任意売却をこころみるかどうかの指標になり、弁護士として気になるところです。